カリキュラム

 
 教職大学院の教育課程は、学校教育にかかわる課題に、学校内、学校間、地域と協働して対応できるメンタリング能力の高い、教育活動の質を高める実践的問題解決能力を持った教員の育成を目的として、「共通科目」、「選択科目」、「学校実習科目」、「課題研究」で構成されています。また、神奈川県、各政令指定都市等の教育委員会からの要望事項や教育課題等を踏まえた「教職大学院養成・育成スタンダード」を作成し、今日的教育課題や神奈川県の地域実態 をカリキュラムに反映させています。
 原則として、現職教員学生と学部新卒学生が同じ授業を受講します。学生の経験や能力の違いを踏まえて、授業科目の到達目標をそれぞれ設定しています。
 
 カリキュラム・ポリシーは以下の通りになります。

横浜国立大学教職大学院 カリキュラムポリシー
 
【現職教員学生】
学校や地域のスクールリーダーとして活躍できる高度専門職として、教職を目指す学部新卒学生とともに学び合いながら、実践的知を理論によりさらに高度化し、責任感と意欲を高めることができるカリキュラムを提供する。
 
【学部新卒学生】
新しい学校づくりの一員として活躍できる専門職として、先輩教員とともに学び合いながら、理論と実践の往還により、確かな力として定着させ、学び続ける意欲をもった人材育成のできるカリキュラムを提供する。
 

 
 それぞれの科目は以下のようになっています
 
(参考)
・平成29年度の時間割はこちら

・シラバスはこちら

(1)共通科目
 共通科目は、実務家教員と研究者教員が協働で授業を実施して、理論と実践を往還しながらより深い実践的な学修を目指します。必置5領域(※)に「現代的な教育課題」の領域を加え、神奈川県の地域実態に合わせて「教育改革の現状と神奈川の 教育事情」、「インクルーシブ教育の理論と課題」を設定しています。
※ 必置5領域:「教育課程の編成・実施」、「教科等の実践的な指導方法」、「生徒指導、教育相談」、「学級経営、学校経営」、「学校教育と教員の在り方」の各領域

(2)選択科目
 選択科目は、共通科目の各領域で設定されている授業を土台としてより専門的に学修できる科目に加え、様々な教育課題 に対応するための科目を設定しています。選択科目についても、実務家教員と研究者教員が協働で授業を実施して、理論と実践を往還しながらより深い実践的な学修を目指します。
 選択科目は、共通選択科目、学部新卒学生向け科目、現職教員学生向け科目、特別支援教育に関する科目で構成し、合計で15科目を設定しています。
 学部新卒学生向けの科目は、共通科目の教育課程の編成・実施、教科等の実践的な指導方法の発展的な内容として、学力、総合的な学習のカリキュラム、教材研究・単元開発に関するものを設定しています。現職教員学生向けの科目は、学校経営的な視点を深めるために、校内研究・研修、教育の情報化と学校改革に関するものを設定しています。広い視野から教育を見直しグローバル化に対応した教育の在り方を検討するために、教育の国際比較に関するものを設定しています。

(3)学校実習科目
 実習は、二系統に分類して連携協力校において行います。一つの系統は基礎実習として行う「授業基礎実地演習」と「学級・ 学年経営基礎実地演習」であり、授業や学級経営に関する基本的なスキル等を実践を通して身に付けることをねらいとします。 今一つの系統はメンタリング実習として行う「メンタリング実地研究」と「チームメンタリング実地研究」です。(メンタリングとは、「主にカリキュラム、学習環境デザイン、生徒指導・教育相談、学級・学校経営、特別支援教育の各領域の知見を応用し、教職実践を同僚として支援し合い高度化すること」を指します)。
 メンタリング実習は現職教員学生と学部新卒学生がペアで、現職教員学生が所属している学校(連携協力校)で実施します。「メンタリング実地研究」は、連携協力校において若手教師を対象に1対1のメンタリングを行う実習です。具体的には、若手教師に対して、特に授業や学級経営等に関して観察、インタビューなどを行い、授業後に振り返りとして対話等を行いながら協働で授業や学級経営の改善を目指します。「チームメンタリング実地研究」は、連携協力校で複数人を対象にチームで、所属する学校における教育実践上の課題(課題研究計画書に記述)に関してメンタリングを行います。学校が抱える課題(課題研究)を分析し、その解決に向けて校内の教師とどのように協働し、解決に取り組めばよいのか計画をたて、実際に課題解決に取り組み、その評価までを行います。これらにおいて学部新卒学生は、主に観察・分析などを行い、適宜提案なども行います。

(4)課題研究
 「学校課題解決研究」などで、実習における取り組み状況について、グループでの報告、討議、全教員・全学生が一堂に会してのプレゼンテーションと討議等により、それぞれの情報交換、意見交流を定期的に行う。また、指導教員による指導 学生への指導、グループ、個別での省察を通して、大学院での学修と実習での取り組みを総括し、種々の教育改善や学校改 革に役立つよう「学校課題研究報告書」にまとめるとともに、「教職大学院研究成果報告会」において発表する。
 
   
 
   

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