教育学研究科
教育実践専攻(修士課程)             定員 85名
コース 専門領域  
教育デザインコース 臨床教育・教育学・心理学・
日本語教育 ・国語・英語・
社会・数学・理科・技術 ・
家政・音楽・美術・保健体育
75
特別支援教育・臨床心理学コース 特別支援教育専修 5
臨床心理学専修 5
教職大学院(高度教職実践専攻)         定員 15名

※教育デザインコースの臨床教育専門領域は、平成29年度より募集を停止。

概要

教育学研究科 ───より高度で実践的な能力を備えた教員・研究者・専門家の養成
21世紀は「知識基盤社会」と呼ばれ,グローバルな知識獲得競争が激化し,学力の育成が従来以上に学校現場に求められています。一方そうした社会の中で,以前は人々の間に共有されていた価値が揺らぎ,いじめや不登校等の種々の課題が学校現場にもたらされています。それら学校の抱える諸課題を前に,従来型の教科の枠や研究室内にとどまる研究だけでは,高度な教員養成は難しく、学校教育をめぐる諸問題が複雑化・深刻化する中で、より高度で実践的な能力を備えた教員・研究者・専門家の養成が望まれています。
そこで、本研究科では、教育実践専攻(修士課程)と高度教職実践専攻(教職大学院 専門職学位課程)の2専攻を設置し、広い視野に立って精深な学識を修め、教育実践の場における理論と応用の研究能力を高め、教育研究の推進と教育実践の向上に資する能力を養うことを目的としています。

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教育実践専攻(修士課程)の紹介

従来型の教科縦割りの専攻を廃止し、平成23年4月に教育実践専攻を設置しました。教育デザインコース1コースにおいて、各専門分野の枠を超えて、教育科学・教科教育・教科内容の密接な関係の中での学びを実現しています。また、臨床心理士の養成と特別支援学校教員の養成に関しては、一般教員とは別種の専門性が要求されるため、別途<特別支援・臨床心理コース>を設置しています。専攻共通科目のコア科目「教育デザイン」、実践活動中心の「教育インターン」に加えて、学術研究中心の選択必修科目を履修し、最終的に修士論文をまとめます。また、そこで取り組む研究が独善的にならないよう「教育デザインフォーラム」を通して広く社会に公開することとしています。

教育デザインコース

初等・中等教育の根底にある人間と社会の再生産の理念と、理念を各教科等において具体化することを目的として、教育科学と教科教育学と教科内容学を接合して、新たな教育方法・教育理念を開発しデザインします。
本コースでは、教育科学科目群、教育開発科目群、教科内容科目群からそれぞれ4単位を選択必修として、それぞれの学問領域が教員養成・教師教育にいかに関わっていくかを学びます。履修については、コア科目担当教員の指導のもと、いまだ分立している学問領域を組合せ、大学教員と院生が協働して、教育学研究科にふさわしい新たな「学」へと練り上げていきます。自分の目的に応じて専門科目を履修できる柔軟なシステムを導入しているので、学生自身の研究プランに応じて、専門領域にとらわれることなく、自由に個性的な受講が可能となっています。
このコースでは、小学校と中学校・高等学校各教科の専修免許状取得が可能です。それぞれの免許状に対応する形で各教科の学問領域が体系化されており、選択科目が設置されています。免許法に従って20単位の専門科目を選択することによって、教科・科目の専門領域を体系的に学ぶことができます。

教育デザインコース<専門領域>新しいウインドウが開きます

特別支援教育・臨床心理学コース

特別支援教育専修免許状取得、臨床心理士資格取得のための高度な専門的能力獲得を目的としたコースです。このコースは、特別なニーズのある子どもの心身の発達を支援する専門家の養成を行う特別支援教育専修と、学校・家庭・地域など幅広い臨床の場において心の悩みや病理に対して専門的に対応する臨床心理士の養成を行う臨床心理学専修に分かれ、それぞれの実践的能力の獲得を目的としています。

特別支援教育・臨床心理学コース<各専修> 新しいウインドウが開きます

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教職大学院(高度教職実践専攻、専門職学位課程)の紹介

急激な教員の世代交代が進む神奈川県内の教育現場の実情を踏まえ、教育委員会と連携・協働し、教員養成と教員育成の機能強化を図るべく、平成29年4月に、教育学研究科内に教職大学院(高度教職実践専攻、定員15名)を設置しました。本教職大学院は、神奈川県教育委員会及び横浜市教育委員会、川崎市教育委員会、相模原市教育委員会等の政令指定都市教育委員会等と本専攻の設置目的や理念、カリキュラム等を共有し、学校経営的な視点を重視しつつ、地域や学校の教育課題を取り上げ、その課題解決のプロセスを通して、単に学び続けるだけでなく、相互に学び合うことのできる学校づくりに参画可能な「高度専門職としての教員」(中核的中堅教員、学校づくりに積極的に参画する若手教員)の育成を目的としています。なおこうした本教職大学院設置の趣旨に鑑み、入学希望者は、神奈川県内ですでに教員として勤務している者、あるいは神奈川県内に教員として就職することを希望している者を原則として対象としています。修了した者には教職修士(専門職)の学位が授与されます。

教職大学院の目的 新しいウインドウが開きます

教職大学院の特徴 新しいウインドウが開きます

特色ある施設・プログラム等

教育相談・支援総合センター
臨床心理士を目指す大学院生の臨床教育と同時に、支援を求める外部の方々を対象にした「心理臨床支援」と「発達支援」を継続的に提供しています。特に幼い子どもから思春期の子どもの支援を中心に、心理療法やプレイセラピー、療育的活動を行っています。その他、心理検査・心理療法のスーパービジョンや研修会、事例検討会なども開催し、広く臨床心理士の養成と資格取得後の研修活動を行っています。
連合学校教育学研究科
横浜国立大学は、東京学芸大学、千葉大学、埼玉大学とともに、東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科(博士課程)に参加しています。これは、東京大学など教育学系の大学院ではなく、教員養成系の大学院として設置されたはじめての博士課程大学院で、教育科学、教科教育学、教科内容学を横断する「広域科学としての教科教育学」の確立を目指しています。

附属学校・学部附属教育研究施設新しいウィンドウが開きます

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(担当:教育学研究科)